新しい物語

Breakfastの開発が始まったのは2014年。スライド制作やプレゼンツールにもっと選択肢があってもいいのでは?と思ったのが、そのきっかけです。

開発当初はプレゼンの新しい形を模索する日々が続きました。しかし、コロナ禍で大きく社会が変わる中、オンラインレクチャーをもっと楽しく効率的にはどうしたらいいか?という模索も加わりました。

アイデアの連なり

仕事や授業のためにスライド制作をする日々。1枚1枚のスライドの中で、あれこれレイアウトしていると、この労力は必要なんだろうか?と感じるようになりました。

そこで考えたのが、レイアウトをサポートしてくれる縦スクロールのプレゼンテーションツール。前後のページの関係が断絶した紙芝居ではなく、縦長の1枚の絵巻物はどうだろう?そうしてたどり着いたのが縦スクロール型のスライドでした。

朝が始まるように

東洋には区切らない思想があるそうです。世界をどんどん分割して捉えるのではなく、連なっている一つの流れの中に価値を見出す。

Breakfastというツールが、新しい選択肢として誰かのコミュニケーションに新しい光をもたらせたら。そんな想いで開発は続きます。

Breakfastの開発するWOWは、1997年に仙台で創業したビジュアルデザインスタジオです。設立25周年を超えた現在は、さまざまな企業からの依頼を受けて、映像やアニメーション、空間を使ったインスタレーション、UXデザイン、プロダクトデザインなど、幅広く創造的な分野のデザインを手掛けています。

WOWでは常に表現やコミュニケーションの実験が行われ、常にオリジナルコンテンツ制作が進められています。Breakfastはこうした実験の場で開発が進められてきました。これからのビジュアルデザインのあり方としてツールデザインが重要であると考えるためです。

鹿野研究室の研究の中で、Breakfastプロジェクトは発足しました。鹿野研究室ではメディア表現を用いてデザインを実践しており、その過程で必要なツールやメソッドなども研究対象となっています。